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育児とかぼやきとか、ぼやきとか、ぼやき? ほとんどが、Twitterで呟いたことと重複してるので、むしろ青い鳥のまとめ的な? 画像をいっぱいアップしたい時は、Twitterよりもこちらがメインになると思います。
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これから書いていく文章は、私が実家の猫と出会ってからのことです。
途中、結婚してからは猫との時間も当然激減しているので、あっという間な感覚になるとは思いますが、ご了承ください。
でも、これを書く理由は、今年、実家にやってきてまるっと20年を過ごした猫が虹の橋を渡り、天国へと旅立っていったため、さすがにペットロスはないだろうと思いつつも、陥らない保証もないので、気持ちの整理をするための作業をしようと思ってのことです。

私にとって、初めて飼った猫だったこともそうだけど、あの子はあの頃のあの家族にとってとても大事な存在で、本当に幸せを教えてくれた存在でした。

猫の姿をした天使だったと、信じています。






私がその猫と出会ったのは、当時通っていた教会の建物の外でのことだった。
その年はとても暑い日が続いていて、会う人会う人「今年は暑いですね」というのが普通になってしまっている、そんな8月の暑い炎天下でのことだった。
その猫は、真っ黒でガリガリにやせ細った子猫で、あばら骨が被毛の上から見える程に酷い状態だった。
それを見たある人は「死にかけの猫」と言っていたけれど、あながち嘘ではなかったんだろうと後日思った。
エサを求めて必死にすり寄ってくる子猫をはねのけるほどの気持ちは私にはなく、でも家に連れて帰れる程家族皆の同意が得られないことも理解していた私は、その猫にその場だけの優しい顔をすることがでないままその日は帰路についた。

翌週また教会に行くとまだ元気にしている様子を見ることが出来た。
その時に近所の猫好きの人がエサを野良猫に与えていることが分かったけど、子猫が食べやすい缶詰類は成猫に食べられてしまい、残るドライではまだ幼い子猫には食べ辛いということが分かった。
そして、炎天下の中に置かれた入れ物にたっぷりとある水は、すぐにお湯と化してしまうこともわかった。

このままでは、この黒い子猫は助からないだろう、誰もがそう感じる状況しかなかった。
ちょうどこの猫と同じく他にも3匹の子猫が捨てられているという話を聞いた。多分、黒猫を加えた4匹が兄弟で、捨てられたに違いない、ということだった。
私は黒猫と茶トラの2匹しか見なかったけど、次に子猫を見かけた時にはその茶トラも姿はなく、誰かに拾われたんじゃないか?という話だった。
残された黒猫は、必死に目に入る人間という人間にすり寄って、訴え続けたけれど、誰もがその猫を抱き上げることなかったし、せいぜい頭を撫でようとするくらいだった。

皆その子猫を可哀想だとは思っても、容易に優しさを示せる状況にないのを物語っていた。

私は、初めてその猫と会った時から、どうしてなのか、家に連れて帰らなくちゃいけないんだと思っていた。
でも、家族の反対を押し切るような気持ちはなかった。
実際に猫を連れて帰ろうと思った日に、母と弟君に連絡をとって連れて行くことを伝えた時に、案外強く反対されなかったことで、私はかなり気持ちが楽になっていたと思う。

用があって夜に教会に立ち寄った時、猫の鳴きまねをしたらすぐにその子猫はやってきて、あっさり私に捕まった。そして、私のリュックに放り込まれて、じたばた暴れることになるのだけれど、そんなことも分からない子猫はその後の自分の生活がどうなるのか、想像出来たんだろうか?
とにかく、私はその死にかけと言われたやせ細った真っ黒な子猫を家に連れて帰ったのだった。

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